「夏に露天風呂でゆったりしたいけど、虫がイヤだ…」
「露天風呂の虫対策が知りたい!」
こんなお悩みをお持ちの方のために、記事を書きました。
こんにちは、宿泊・日帰りを含めると年に20回近く温泉に行く、うさぎです。
夏の露天風呂には虫がつきもの…。
露天風呂の虫対策として、入浴時間を昼間にする・冬に旅行に行く・標高が高い宿を選ぶ・メイクは落とす・虫よけグッズを使うなどの方法があります。
本記事では、温泉好き筆者が露天風呂で体験した虫エピソードと虫対策についてお話していきます。
ぜひ、夏のご旅行の参考にしてくださいね。
なんで露天風呂って虫が多いの?
虫嫌いには本当にツラい事実ですが、夏の露天風呂には虫がつきものです…。
なぜ虫が多いのかというと、次の4つの理由があるから。
- 夏場はもともと虫がたくさん出る時期だから
- 自然が多いところに虫がたくさんいるから
- 虫は光によってくるから
- 虫は水回りが大好きだから
虫が活動する季節は、大体春から秋にかけて。
なかでも一番元気な時期は夏!
夏は普通に生活をしているだけでも、彼らを見かけない日はないですよね。
露天風呂は、自然豊かな山奥や川沿いにあることが多いので、虫がいるのは当たり前のこと…。
さらに夜になれば、露天風呂はほんわりとした光で照らされます。
電気がなければ、視界が悪くなって滑って転んでしまうかもしれません。
ほんわりした光は、雰囲気作りにも一役買ってくれますね。
しかし、虫は光や水回りが好きなので、露天風呂は自然と虫が好む環境になってしまっているのです。
このような理由から、夏の露天風呂には虫が多いんですね。
虫嫌いの温泉好きにはキツイ事実です…泣
露天風呂での虫遭遇エピソード4つ
毎年10回近くは露天風呂があるお宿に泊まりに行く筆者。
虫との遭遇の経験も数多くあります…。
ここでは、露天風呂で出会ってしまった虫とのエピソードを4つ紹介していきますね。
1.明るい光には要注意!
まずは、静岡県のとある宿に泊まった時に体験した虫エピソードです。
ゆっくり夕食を楽しんだあと、20時半くらいにひとりで大浴場へと向かいました。
4畳ほどの広さの内湯がひとつに、樽風呂の露天風呂がひとつという、少しこぢんまりした温泉でした。
内湯と露天風呂は、透明の外開きドアで仕切られています。
体や髪の毛を洗って、内湯もそこそこに露天風呂へと飛び込みました。
海が近いこともあり、潮風を感じながらゆったりと温泉につかっていたのですが…。
ジジジジジ… カサカサ… コツンコツン…
なんだかイヤな音がたくさん聞こえてきたので、慌てて周りを見渡しました。
すると、露天風呂にある電灯に、黒くて大きいなんの虫かわからないものがくっついているのを発見!
怖くなってすぐに立ち上がってドアに向かったのですが、なんとドアにはカメムシっぽい虫と蛾が集まっていたのです…。
透明のドアだったので、内湯側の光に集まって来てしまったみたい。
虫嫌いの私は大パニックです。
唯一の出入口にたくさん虫が集まっているなんて絶望ですよね…。
最悪なことにお風呂に入っているのは私ひとり。
あまりの恐怖に、
「誰かいませんか!?」
と男性側の露天風呂に話しかけてみましたが誰もいない様子。
腹を決めた私は、お湯を入れた桶を持ってドアの虫にバシャバシャとかけ始めました。
一心不乱にお湯をかけること5分ほど。
ドアについている虫の姿が見えなくなったのを確認して、ドアを開け脱衣所へと走っていったのでした…。
2.特大ジャンプ事件
つづいて、箱根にあるちょっとお高いお宿に宿泊したときの虫エピソードです。
そのお宿は、数種類ある源泉かけ流しの露天風呂が売り。
とてもキレイに清掃されていて、景色も泉質も雰囲気もとてもよかったです。
たっぷり温まって、
「さあ、そろそろ出ようかな…」
と湯船から上がったとき、 露天風呂から内湯までの通路にかなり大きな毛虫が這っているのを発見してしまいました…。
内湯までの通路は一本道。
しかも、とても細い作りになっているので、どうやっても毛虫を超えていかなくてはいけません。
「毛虫の毛は舞うっていうし、出来るだけ近寄らないようにしなくちゃ…。」
「またぐときに失敗して、踏んだら一巻の終わりだ!」
なんて考えが頭をぐるぐると駆け巡っていました。
さいわい、露天風呂にはおろか内湯にも私以外誰もいなさそうな雰囲気。
恥を捨てて、毛虫を踏まないよう思いっきりジャンプ!
そのまま内湯へ超特急で駆け込みました。
誰もいないと思っていたのですが、私が駆け込んだ内湯にはおばさまがいて、今にも吹き出しそうな顔をしていました。
そりゃそうですよね、すごい形相をしながら全裸でジャンプしていたんですもん。
「毛虫がいるので気を付けてくださいね」
とだけ言い残し、シャワーも浴びずそそくさと着替えて部屋に帰るのでした…。
3.逃げ切れずに大惨事…
つづいて紹介するのは、岩手県のとある露天風呂で起きた虫事件です。
太陽がカンカンと照りつけるある夏の日、私はとろみがある温泉の内湯を楽しんでいました。
そろそろ露天風呂にでも行こうかな、とドアを開けようとすると
「アブに注意!」
の張り紙を発見。
注意深く外に出るとアブがいるような気配はしなかったので、そのまま露天風呂に浸かりました。
すると… どこからともなくアブが飛んできて、私の頭上を何度もかすめていくではないですか…。
これは怖いと思い、ササっと内湯に避難して、シャワーを浴びて部屋に戻りました。
露天風呂の滞在時間はわずか3分程だったと思います。
その後夕食も済ませて、電気を消し布団に入ると… なんだか足の甲が痛痒い!
しかも両足です。
電気をつけて足を確認してみると、両足の甲が真っ赤に腫れていました…!
いつ刺されたのか全く身に覚えがありません。
キンカンやら虫刺されパッチなど、いろんな薬を使ってみましたがどれも気休めだったみたい。
結局アブにさされた腫れとかゆみとの戦いは、3週間ほど続きました…。
4.あの浮いてるものってまさか?
さいごに、箱根の強羅にある宿に泊まったときの虫エピソードを紹介。
その宿は少し年季が入っていましたが、清掃が行き届いていて夕食がとてもおいしかったのを覚えています。
夕食後に、一緒に旅行に来たイトコ2人と大浴場に向かいました。
内湯で十分温まったあとに、露天風呂に入ることに。 私たち以外にお客さんがいなかったので、
「ゆっくりできるね~♪」
なんて話しながら右足を露天風呂の湯船に入れようとしたそのとき…
「ちょっと待って、なんかいる」
というイトコの一言で場は凍り付きました。
夜で視界が悪かったのですが、恐る恐る湯船を覗いてみると…黒光りしたヤツがいるではないですか…。
しかも、水面で生きてる!!
3人とも虫が大の苦手で、とくに夏の風物詩とも言える黒かったり茶色かったりするあの虫は、名前をだすだけで気持ち悪くなるくらい。
私たちではどうすることもできず、脱衣所にあったフロント直通の電話でホテルのスタッフさんに処理をお願いしました…。
露天風呂で虫に遭遇しないための対処法
「いくら大自然にはつきものとはいえ、やっぱり虫は苦手!」
という方のために、露天風呂で虫に遭遇しないための対処法を紹介していきます。
入浴時間は昼間
露天風呂で虫に遭遇しないために、入浴はできる限り昼間に済ませましょう。
夜は露天風呂についた明かりに、いろんな虫が集まってきてしまうからです…。
もちろん昼間にも虫はいますが、私の経験上、わざわざ露天風呂めがけて寄ってくることは少ないですよ。
※ただし例外あり!昼間に露天風呂に入っている人めがけてやってくる虫については後述しますね。
虫は光が大好き。
とくに蛍光灯などのパッキリとした明かりに多く集まってくる習性があります。
多くの露天風呂では、
- 暖色系の明かりを灯す
- 少し離れた場所に虫をひきつけるためのライトをつける
こんな風に対策をしているところがほとんど。
ですが虫嫌いの方は、念には念を入れて夜の入浴は控えるといいですね。
とはいっても、蚊・ハチ・アブ・毛虫などは昼間でも盛んに活動をしています。
蚊やアブは熱を感知して、人めがけて飛んでくることも。
昼間の入浴は蛾などの虫を避けることはできますが、アブや蚊、ハチ系の虫を回避するのは難しいです…。
蛾、コガネムシ、カメムシ、ハエ、カマキリなどは、明かりに集まってくる習性があるので、昼間入浴をすることで比較的遭遇を避けられます。
昼間にも活動するハチやアブを避けるには、他の方法を試した方がいいです。
標高が高い宿に泊まる
露天風呂で虫に遭遇しないために、標高の高い場所にある宿を選ぶ方法もオススメ。
標高1,000m以上の場所は、虫が少ないからです。
標高1,500m以上だと、もっと虫に遭遇する可能性は低くなりますよ。
体感的にも、高知は平地よりも涼しいので、夏でも過ごしやすいといううれしいメリットもあります♪
さらに言えば、川が近くにないとますます遭遇率は下がります!
水辺には虫が発生しやすいからです。
ただし、
「高地であれば絶対に虫が発生しない!」
という訳ではないので気を付けましょう。
標高の高い場所にある宿を選ぶと、アブをはじめとしたさまざまな虫に出会う可能性は下がります。
ぜひ、宿探しの参考にしてくださいね。
夏は露天風呂に行かない
極論ですが、夏に露天風呂に行かなければ虫には遭遇しません。
やはり虫が活発なのは、暑~い夏場なんですね。
春と秋も虫がいますが、そこまで遭遇率は高くないでしょう。
絶対に虫に出会わないのは冬の露天風呂!
雪が降る寒い日に東北の宿に宿泊したことがあるのですが、虫には1匹も出会いませんでした。
露天風呂の周りには雪が積もっていて、雪見風呂を楽しめたのもいい思い出です♪
のぼせることも少なく長湯もできるので、冬の露天風呂はとってもオススメ。
「ぜったい虫に遭遇したくない!」
という方は、夏ではなく寒い冬の露天風呂に入りましょう!
メイクをしっかり落として入る
露天風呂で虫に出会う確率を下げるために、メイクはしっかりと落として入りましょう。
化粧品の甘い香りに、虫が引き寄せられてしまうからです。
ほのかに甘い香りがするファンデーション、リップ、アイシャドウなど、落とさずに露天風呂に入っていませんか?
「とりあえず宿にチェックインしたし、ささっと温泉に入りに行こう♪」
「夕食のときに写真撮りたいし、メイクは落とさずに入らなきゃ」
なんて方、多いと思います。
確かに、チェックイン直後に温泉に入って髪やら顔やら全て洗ってしまうと、ディナーはすっぴんになってしまいますよね。
かといって、メイクをしなおすのはとっても面倒です…。
とりあえずチェックイン後にお風呂に入るときは、メイクを落とさず体だけ洗って入浴するの、私もよくやります。
虫は甘い香りがすきなので、この化粧品の匂いにつれられてやってきてしまうことがあるんですよね。
怖いですよね…。
化粧品ならまだしも、髪の毛に香水やコロンかけてる方は要注意!
温泉に行くときは、香水は付けていかないほうがいいです。
どうしてもつけていきたいのなら、入浴前にしっかりと落としましょうね。
露天風呂で虫が寄ってこないためにも、メイクや香水はしっかりと落として入るのがいいでしょう。
虫よけグッズの持ち込み
露天風呂に、虫よけグッズを持ち込めば虫に出会う確率は低くなります。
虫除けの成分を感じ取って、虫が逃げるからです。
持ち歩き用の虫よけに、超音波式の虫よけ…。
上記のように、手軽に使える虫よけグッズはたくさんあります。
とはいえ、
- 匂いが強いもの
- 大きいもの
- 音がでるもの
は、露天風呂の景観を損ねたり周りの人の迷惑になってしまったりすることも。
間違えて露天風呂に落としてしまったら、大問題ですよね…!!
虫よけグッズを使うときは、施設のスタッフに使ってもいいか尋ねることが大切。
私がよくやるのは、髪の毛にササっと虫よけスプレーをかけて入る方法。
天然成分であれば匂いもキツくないですし、髪が傷む心配も少ないですよ。
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露天風呂の虫よけ対策として、虫よけグッズを持ちこむ方法があります。
まわりの迷惑にならないよう、ルールやマナーはしっかりと守りましょうね。
まとめ:虫と上手に付き合って露天風呂を楽しもう!
夏の露天風呂には虫がつきもの。
入浴時間を昼間にする・冬に旅行に行く・標高が高い宿を選ぶ・メイクは落とす・虫よけグッズを使う、などの対策をして、露天風呂を楽しみましょう。
個人的には、秋以降、標高の高い場所にある宿に宿泊するのがオススメ。
虫が出ないのはもちろん、雪が積もってしまい道中困ることもないですし、涼しく快適に旅行が楽しめますよ。